アイスランドの言語はアイスランド文化の基礎となっています。その理由は、文学的な遺産によるものが大きく、アイスランドの人々は今でも10世紀の歴史長編物語を原語の古スカンジナビア語で読むことができます。この言語はかつて北欧全土で話され ていたのですが、今では数世紀の間言語があまり変化しなかったアイスランドでしか通じなくなっています。アイスランド文化がデンマーク文化の脅威を受けた18世紀にはじまり、それ以来、言語政策は国の重要政策となっています。言語を外部からの影響によって腐敗するのを防ぐため、新しい概念に対して外国語を借用せず、新語を作るか、または古い語に新たな意味を加えます。 

またこの国では、公に姓を使用するヨーロ ッパの慣例に従わず、独自の名前制度を維持 しています。姓は単に父または母の息子または娘であることを述べるだけで(最近は母の名前を使用するケースもでてきている)、大統領や首相を含めて、誰もがファースト・ネ ームで呼ばれます。 

古い言語とは対照的に、アイスランド人の メンタリティは先進的で解放的です。世界で も権威ある科学的な調査で、アイスランドの 国民は、男女平等と政治的自由の高さで何 度もトップにランクされ、地球上で最も平和 な国であり、幸せな国とされています。

アイスランドでは1980年に世界で初めて 女性の大統領が誕生し、また、世界で初めて 同性愛を公言した人を首相に選んだ国です。アイスランドでは同性愛者同士の結婚が認 められ、レイキャヴィク市長が毎年数万の人 が参加--するゲイ・プライド・パレードの車に 乗ってもおかしことだとは思われない、自由 な国なのです