アイスランドのレストランでは、美しく清らかな自然環境の中で育てられ、収穫された新鮮な食材がふんだんに使用されています。アイスランドの魚は、質の良さで知られ、国際基準に基づいて漁獲され、最高の業界基準に沿って加工されます。アイスランドのラムもまた、驚くほどの軟らかさを誇り、国を代表する名産品です。アイスランドの羊は高地で夏の放牧期を過ごすのですが、餌となる山のハーブがその繊細な肉を風味豊かにしています。

有機野菜はアイスランド中の地熱温室で栽培されており、国内需要の大部分をまかなっています。ピュアで濃厚な、ヨーグルトに似た低脂肪高タンパク乳製品のスキールも、アイスランドならではの食品です。このようなユニークな製品やその他の新鮮な食材がアイスランドの豊かな食文化の礎となっているのです。

アイスランドでは、食べ物、文化、伝統が密接に絡み合っています。過酷な自然条件下で生きのびるために、アイスランド人は通常、乳清(ホエイ)状態の発酵か鹹水(かん すい)漬け、あるいは場合によっては乾燥や燻製によって食品を保存します。これらの伝統的な保存法や食文化は、毎年、古代のソッリ(Thorri)月に当たる1月/2月中の真冬に感謝祭が開催されます。

20世紀になり、外国の文化が流入するに従い、アイスランド料理や食文化も同じく影響を受け、インターナショナルな風味が加わりました。北欧地域の食材の多様性をアピ ールし、同地域の質が高く、シンプルでクリーン的な生産を広報する近年の「新 北欧料理ムーヴメント」が、アイスランドの食文化のクオリティの高さに一役買っていることも間違いありませ ん。

サステナブル・アイスランド

持続可能な天然資源の活用と管理が非常に重要なアイスランドにとって、環境保護はプライオリティを占める重要な課題です。再生可能なグリーンエネルギーの利用に努めるのはもちろんのこと、漁業や海産物の輸出に経済的に依存する国であることから、海洋資源の持続可能な活用、管理は、環境と経済に関わる問題であり、重点を置いています。

 

Restaurants in Reykjavik 

おすすめ アイスランド料理6品

スキール
食感はヨーグルトのようですが、製法的には柔らかいチ ーズに似た発酵乳製品「スキール」。低脂肪、高タンパクで人気が高く、ブルーベリーや少量のクリームとよく合います。アイスランドの日用食品として知られています

ラム肉
アイスランドの羊は伝統的に夏に高地に放牧され、山特有のハーブ、特にタイムを食べて育ちます。これが、脂肪の少ない肉に繊細で風味豊かな香りを加えます。

プロックフィスクル
煮魚、ジャガイモ、タマネギが入ったホワイトソースのフィ ッシュ・シチューは、ルークブラウズ(アイスランドのライ 麦パン)とアイスランド産のバターが添えられます。元来 余りものを無駄なく食べるための料理でしたが、今ではアイスランドのオリジナル料理と考えられています。

ルグブロイス
色が黒く、ずっしり密度のあるライ麦パン。一般的には甘めのテイストで、伝統的には壺で焼くか、温泉近くの地中 に埋めた専用の木の樽で蒸し焼きにされていました。よく魚料理に添えられます。非常にヘルシーな食材です。

ハルズフィスクル
通常コダラまたはタラから作られる干し魚。多くのたんぱく源を含むので、アイスランドではスキールに加えて、もう一つの日用食品となっています。老若問わず人気のおやつ。バターをのせると、さらに美味しくなります。

アイスランドのブレンニヴィン
厳密に言うと「食べ物」ではありませんが、一般に「ブラック・デス」として知られるアイスランドの蒸留酒も、アイスランドの食文化に欠かせない一品です。発酵 せたジャガイモから作られ、キャラウェーの実で風味付け をします。飲み過ぎに注意。